教えて!岡本さん Vol.2 『教育基本法』改正 ここがポイント! 〜民主党案と政府案の論点比較表〜 |
○ 「愛国心」
民主党案 |
政府案 |
[前文] |
(教育の目標) [第二条5項] |
【 ポイント 】 民主党案の「涵養」は、「自然に水がしみこむように徐々に養い育てる」という意味である。また、民主党案では、法的拘束力のない「前文」に記述しており、法律全体の精神、そして解釈の指針となるものである。当然ながら、強制という意図は全く含まないものである。 |
○ 「学ぶ権利の保障」や「教育機会・環境の確保整備」
民主党案 |
政府案 |
(学ぶ権利の保障) (適切かつ最善な教育機会・環境の確保・整備)
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(学ぶ権利の保障)
(教育の機会均等)
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【 ポイント 】 民主党案は、これまでの単なる平等主義から脱却し、それぞれの子どもの発達状況に応じた教育機会の確保・整備を目指すこととしている。一方、政府案で規定している、形式上の平等だけでは、子どもにとって最善の教育環境の確保・整備は全く図られないと考えられる。なお、民主党案「学ぶ権利」は、日本国民に限定していないところも大きなポイント。 |
○ 幼児期の無償教育の導入
民主党案 |
政府案 |
(幼児期の教育)
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(幼児期の教育) |
【 ポイント 】 民主党案の特徴は、幼児期の子どもに対する無償教育の漸進的な導入を明記した点である(政府案には無償教育の記載なし)。現在、5%〜10%の子どもが幼稚園や保育園に行かずに、小学校へ入学している。よりスムーズな就学を図る意味で、幼児教育の漸進的な無償化が必要だと考える。 |
○ 普通教育・義務教育の責任の所在
民主党案 |
政府案 |
(普通教育・義務教育)
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(義務教育) |
【 ポイント 】 民主党案では、国が最終的な責任を有することとなっている。政府案は、責任の所在が不明確な現在の文教行政体制を改善することに何ら言及していない。 |
○ 高等教育の無償化
民主党案 |
政府案 |
(高等教育) |
高等教育の無償化については記載なし
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【 ポイント 】 民主党案は、高等教育無償化の理念を盛り込んでいる。05年民主党マニフェストにも記載しているが、国際人権規約を批准している国で、高等教育無償化条項を留保しているのはマダガスカル、ルワンダ、日本の3 カ国のみ。自民党の長期政権の中で、日本の高等教育における家計負担は約6 割になった。アメリカでも3 割、ヨーロッパでは1割、スウェーデンについては0 割と、日本が著しく高い。格差が世代間連鎖している今こそ、こういった取り組みが必要だと考える。 |
○ 建学の自由・私立の学校の振興
民主党案 |
政府案 |
(建学の自由・私立の学校の振興) |
(私立学校)
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【 ポイント 】 民主党案では、利用者の選択肢の幅を拡充し、質のよい場所を提供していくことを念頭に、教育の目的を前提とした建学の自由を明記した。また、将来的にバウチャー制度の導入へ向けての第一歩となるよう、私学に在籍する者への支援・助成の規定を盛り込んだ。 |
○ 特別な状況に応じた教育
民主党案 |
政府案 |
(特別な状況に応じた教育) |
(教育の機会均等)
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【 ポイント 】 民主党案では、新しく項目を立てて、それぞれの子どもにとって、適切かつ最善な支援が行われることを明記している。政府案には、民主党案のように項目立てした規定はない。 |
○ 職業教育
民主党案 |
政府案 |
(職業教育) |
記載なし
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【 ポイント 】 民主党は、ニート・フリーター問題が日本社会の根底を揺るがしかねないとの認識から、職業教育への取り組みを盛り込んだ。政府案には、そのような規定はない。 |
○ 宗教教育
民主党案 |
政府案 |
(生命・宗教に関する教育) |
(宗教教育)
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【 ポイント 】 宗教教育について政府案は、「宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は、教育上尊重されなければならない」との書きぶりに留まっている。これに対し民主党案では、@知識の習得、A意義の理解、B宗教的感性の涵養、など盛り込んでいる。 |
○ 情報文化社会に関する教育
民主党案 |
政府案 |
(情報文化社会に関する教育) |
記載なし
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【 ポイント 】 民主党は、生まれながらにして情報社会の真っ只中にいる子どもたちを、残虐な暴力などの有害情報から守るため、この項目を盛り込んだ。表現の自由にも配慮しつつ、情報社会に生きる子どもたちが、情報のもつ意味を正しく理解し、活用できる能力(メディアリテラシー)を育む教育を推進していきたいと考える。 |
○ 教育行政(学校理事会・不当な支配、学校評価制度など)
民主党案 |
政府案 |
(教育行政) |
(教育行政) |
【 ポイント 】 民主党は、現行法及び政府案にある「不当な支配」の文言を削除し、「民主的な運営」という文言を用いた。それは、不当な支配を容認するというわけではなく、教育現場において「不当な支配」という言葉の定義を巡って不毛な論争が続いていることから、それを廃するために「民主的な運営」とした。民主的という言葉からは、構成員が意思決定の中に入り、意見を熟すことにより、下から積み上げることが可能であるという理解・連想ができるが、「不当な支配」からはそれが連想できない。 |
○ 教育振興に関する計画(対GDP 比)と教育財政
民主党案 |
政府案 |
(教育振興に関する計画) (教育財政) |
(教育振興基本計画) (教育財政)については記載なし
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【 ポイント 】 民主党は、教育に関する国の予算を安定的に確保していくため、公教育財政支出について、日本の国内総生産(GDP)に対する比率を指標とすることとした。日本の教育機関に対する公財政支出(対GDP 比)は3.1%で、米国が5%、OECD平均は4.7%となっていて、日本の状況が著しく低いことがわかる。 これについて、政府案には財政に関しての具体的な規定は全く盛り込まれていない。 |